嫌いな学校に頼らなくてOK! 不登校、高校中退を経て教員になった私の考え

「もう、学校には頼れない」不登校、高校中退経験のある元教員が考えた、これからの学校との付き合い方

不登校したら、学校からの雑音は絶対遮断すること。

なぜ担任はしつこく登校させようとするのか

前の記事でもちらっと書きましたが

担任の先生が「登校してください」と言ってくるのには理由があります。

私も高校不登校していた時、毎日のように

「どうですか?来てください」「どうですか?運動会もあるし来ませんか」

など学校から電話をもらっていました。

正直、電話が来るとますます行きたくなくなりました。

 

さて本題。

学校に来ない人ほっといてくれればいいのに、なぜしつこく登校させようとするのか。

「先生、熱いから!」 そうかな?

「それが先生の仕事だから!」 そんな単純ではない。

 

学校は不登校児童を出した場合、外部機関にその数や理由など報告をするんです。

不登校には、欠席日数が何日以上とかの基準があるんです)

統計としてあまり不登校が多いと、

あの学校どうなってるんだ?行きたがらない子がそんな多いの?と思われますよね。

それじゃまずい、とにかく学校のメンツを保つために来てほしい。

だからひたすら毎日家庭に

「登校してください」の電話をかけてくる、という現実があります。

 

登校=不登校の全面的解決と思ってる先生はアホ

けれど、子供の気持ちを考えたら「登校してこい」とはノー天気に言いたくない。

そりゃ担任としては、登校させれば「不登校1名」と書類に記載しなくてすむよ。

けれど、それは子供にさらなる苦痛を強いるだけです。

言ってみれば

「担任の都合と見栄のために地獄に来い!」と強制しているようなもの。

無理無理学校に引っ張られてきた子の顔、見てられません。

普通の神経の担任なら、「やっぱ帰っていいよ、ごめん」

とうっかり言ってしまいそうなくらい。

 

不登校するって実はものすごく勇気のいること

不登校って、ズルズルダラダラとなるものではあまりない。

周りから見たらそう見えるし、中にはそういう子もいますが、

ほとんどはそこそこ覚悟の上で「選んでいる」ものなんです。

 

①毎日学校行くのは常識

②登校させるのは保護者の義務

 

このことをそれなりに子供も分かっている中で、あえて不登校を選ぶのは

子供にとってものすごく勇気のいることなんです。

子供にとって、つらい学校へ行かないというのは、

自分が耐え切れないという姿を、先生に、友達に、そして親にもさらすということ。

自分無理、というのを自分から周りの全員にばらすこと。

はっきり言って学校がつらいよりも、つらかったりする。

行くも地獄ですが、休むもある意味地獄。

 

ちなみに私も「登校してください」の電話をすることもありました。

もちろん、組織の一員である手前一応ね。

だけど内心は

せっかく勇気をもって「不登校」を選んだ子の決断を、力で覆してしまっていいのか?

超悩んでいました。

言えないけど「先生一応電話するけど、絶対来なくていいから、大丈夫!」という感じ。

気分はもう、一応アクセル踏んでるけど、全力でブレーキ引いてる感じ。

 

学校からの雑音シャットアウトして、あくまで「家庭で」決めること

行くか行かないか、学校辞めるか、すべては家庭で判断すること。

けれどその際、不登校のデメリットは、きちんと学校に聞いておいてください。

留年するとか、行事に出られないとか、推薦が受けられないとか。

そのうえで、子供と親で、どうするかを決めること。

 

絶対やめてほしいのは

「先生もおいでっていってくれてるじゃん」

「クラスのみんなもお手紙書いてくれてるじゃん」

「学校って行くのが当たり前だよ」

という、子供の気持ちに沿ってない判断基準を持ち出すこと。

 

・・・余談ですがこれって

「先生もおいでっていってくれてるじゃん」

    →外部への報告義務と自分の体面、メンツ。最悪の場合、

     保護者が教育委員会などに訴え出た時のための、自分いい子アピール

「クラスのみんなもお手紙書いてくれてるじゃん」

    →自主的でなく先生が書かせてる場合も。最悪の場合、

     いじめのアフターフォローかも

「学校って行くのが当たり前だよ」

     →知ってるよ。当たり前の行動すらとれない状況なんだよ!

 

まずはこうした学校の雑音をシャットアウトすること。

次に、2つの「しない」を心掛けながら前向きな話し合いをすること。

①無理に登校再開させ「ない」

②絶対叱ったり落胆したりし「ない」

 

子供が不登校選んでいる以上は、無理に登校再開させるのは、絶対に逆効果です。

叱ったり落胆したりするのは半ば、登校しろと圧をかけているようなものです。

この2つをしてしまうと、子供は「足引きずって学校行く」しか選択肢はなくなります。

 

話し合いには以下の3つを取り上げるといいと思います。

 

①どれくらい行きたくないのか

②行ったらどんな気持ちになるか

③行かないのならその代わりに、積極的に代わりの勉強をしたりなど意味のあることを一生懸命探せるか

 

このあたりを軸に話し合って次の方向性を探るのをおすすめします。

 

 

 

ともとれるわけです。