嫌いな学校に頼らなくてOK! 不登校、高校中退を経て教員になった私の考え

「もう、学校には頼れない」不登校、高校中退経験のある元教員が考えた、これからの学校との付き合い方

子供は担任を突然嫌いになるか?

子供が担任を「突然嫌い」になることはほとんどない、といっていいと思います。

帰って来るなり「もー先生やだー!」

それは厳しいとか、誤解とかですよね。

子供が「担任の先生嫌い」というのは、もっと深い理由があります。

 

子供が担任を嫌いになるのは、突然じゃない

帰宅した子供に聞いてみてください。自分が生徒なら、自分に聞いてみて。

 

「担任の先生のどこが嫌い?」

 

意外なほど、具体的なエピソードは出てこなかったりします。

小学校低学年であれば、なおさら出てこない。

「なんとなく…」

「わかんないけど、なんか…」

 

こう感じているのは、「何となくイメージで嫌」だからではありません。

もちろん、子供の思い込みでもありません。

「いちいちあげていられない、またはうまく表現できないけれどもう何もかもが嫌すぎる!!!」ってことなのです。

 または

「あれもこれも積もり積もってとにかくストレスMAXなんだよ!」ってことです。

 

先生の言動がストレスとなって澱のように降り積もる

教員にもいろんな人がいます。

反社会的、ということではありません。

他人とうまく関係が築けない、距離が取れない…そういう人、多いです。

 

そんな人が、子供とはいえ大勢の前に立たなきゃいけない。

リーダーシップを取らなきゃいけない。

長時間、大勢を惹きつける話をしなければいけない。

 

…苦しいですよね。

時々、生徒がやったほうがよっぽどいいんじゃない?

てこともあります。

 

そんな担任の言動に、子供たちはストレスをためます。

「何でそこでわざわざそれを言うんだよ!」

「面白くねーよ!自分に酔ってるんじゃねえ!」

「何を勘違ってんだ、お前はアイドルか!」

「こっちが黙って座ってるからっていい気になって、、」

 

先生だから、先生なんだからもっと立派にやってほしい。

もっと尊敬させてほしい。

 

とまで思わなくても、

要は「マジお前ダメだな!!!」

ということ。

 

できない大人へのイラ立ち。

しかもそういう大人に限って自己陶酔してたりする。

(だからできないんだけど)

もはや、「先生の、あれとこれが嫌いです」なんて言えるレベルじゃない。

 

毎日、毎回の言動に児童生徒はイラつき、ストレスをためていきます。

しかも相手は先生だから、はけ口なし。

つける薬なし。

てか、困ったことに薬つける立場じゃない。

 

「先生も頑張ってるのよ」なんて言っちゃダメ!!!

さてまじめな話。

絶対に「先生も頑張ってるのよ」なんて子供に言ってはダメです。

 

子供にとっては学校はプライベートです。

でも、先生にとっては学校は仕事です。

 

だから、子供がプライベートだからといって、

先生もまるでプライベートの相手のように扱ってはいけないのです。

 

たとえば銀行で行員さんが間違えた額のお金を渡したり

たとえば電車で車掌さんがドアに人を挟んだまま発車したりしたらどうですか?

 

「でも、頑張ってるのよね」

 

とは、言えませんよね。

 

先生の仕事は、前向きに子供たちに学習、生活させることです。

それができてなくては、仕事をしていることになりません。

 生活の危険がないから、命の危険がないから、まあいいか、と逃がさないこと。

子供は見えないところでストレスをため、いいことなしの時間を過ごしています。

 

どんな「ダメ感」なのかをしっかりつかむこと

「先生も頑張ってるのよ」

のかわりに、どんな「感じ」なのかをしっかり聞くこと。

そして、自分の知り合いなどと重ねるなどして、どんな「ダメ」なのかをしっかりつかんでください。自ずとどんな行動、言い方をするのか聞かなくても分かるはずです。

 

それから「先生の仕事はこういうことだものね。だから先生のこの行動、態度、言い方はここがいけない」

としっかり子供に伝えましょう。

嫌いになるべくして嫌いになってるのだから、その気持ちを

※反面教師にするのもありですが、それを担任の逃げ口上に使わせてはダメですよ。